腹の内のよくわからない安倍総理/狂気礼賛
Posted at 06/10/09 PermaLink» Tweet
日中首脳会談。さあてこれ、どう判断を下すべきなのかな。人によっては『早速の朝貢外交』と腐す人もいるが、基本的にこの人は民主党支持なのであまりまともに受け取るのもどうかという気もする。相手に合わせてはいるが、中身が変わったわけではないことは誰もがわかっているわけだし、「そこまで変化を演じて見せる」というふうにむしろ「凄み」を見ることも不可能ではない。
ただ、いわばこの「猫を被っている」状態がそのまま常態になってしまってはどうしようもないわけで、媚中が第二の天性になってしまっては安倍晋三という政治家の存在意義が失われることはいうまでもない。対中関係におけるヘゲモニーを野党から取り返したことは確かだが、これで国民の支持はどっちにでるか。まあ支持拡大の方向で出るだろうな、常識的に考えると。
今日は日韓会談。ダッチロールしているノムヒョン政権にとって、ここで対日関係改善というのはプラスになると判断しているのだろう。韓国とどういう内容の話をするのか、中国相手以上によくわからないが、ソフト路線と印象付けて意味があるのかどうかも今ひとつよくわからない。
しかしこの会談が拉致解決・核解決にどのくらい結びついたのか、まだまだ結果が出るのはこれからだ。安倍総理がここまで譲歩した姿勢を見せた裏に、どんな要求があるのかを、中国も韓国もわかっているだろうから、それに十分答えなければ一転して強硬姿勢を振りかざしてみるのも面白いだろうと思う。まあしかし、腹の内の良く分からない人になってきたな、さすがに総理ともなると。
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パリーグプレーオフ第一ステージ第二戦はソフトバンク勝利で今日の第三戦に決着は持ち越し。個人的にはソフトバンクに勝って貰いたい。札幌ドームで日本ハム―ソフトバンクを見たいな。ファイターズにとって巧者の西武よりやりやすいのではないかという期待もないわけではないが…
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昨日はいろいろ考えつつ午後日本橋に出る。SFメトロカードが出てからずっと使っていたのだけど、よく考えてみたら回数券の土休券の方がずっと安いんだよなあと(14枚綴りで10枚分の値段)思う。SFメトロ=パスネットはどの私鉄でも乗れるとか、自動的に清算されるとか、どこに言ったか分かるとかの気楽さ・便利さはあるが、経済的なメリットはない。しばらく土休券を使うことにした。
日本橋で降りて銀座の方に歩く。丸善の日本橋店を散策し、八重洲近辺をうろうろして、ブックセンターに入る。アートの本を見ようと8階に上がり、最初は藤田嗣治の伝記を手に取ったのだが気分が変わってソニア・リキエル『ソニア・リキエルのパリ散歩』(集英社、2000)を買った。なんとなくフランス的な、かっこよさというものに久しぶりに魅かれるものがあった。てらいもない、恥ずかしげもない芸術礼賛。この厚顔なところがフランス、あるいはパリの魅力なのだなと赤面しつつ思う。「情熱には、とても素敵なものがある。それは狂気。」「俳優は狂気に満ちている!」この人は「狂気」が好きらしい。しかし考えてみれば、40も過ぎてアートのことなど考えているのはある種の狂気がなければ出来ないことだなと思う。まともに世間の常識などに合わせていたら、出来ないことはたくさんあるのだ。問題は、クリエイティブでもなんでもなく、ただだらしない「狂気もどき」に耽ってしまうことなのであって。
ソニア・リキエルのパリ散歩集英社このアイテムの詳細を見る |
銀座まで歩こうと思ったが、これで得るべき収穫を得たという気持ちになり、そのまま帰ることにした。京橋で銀座線に乗ろうとしたら強風で電車が止まっているということで、日本橋まで歩く。途中、昭和通りのほうに行ったり中央通りに戻ったりしながらふらふらしていたが、この界隈は本当に画廊が多いなということに改めて驚いた。そして日曜日なのに、あるいは日曜日だからなのか、どこの画廊も結構人が多い。絵の世界もだんだん商売になってきているんだなと少し感心しながら日本橋の駅に出る。東西線は動いていた。
夜までずっとしこしこと仕事。気がついたら3時。久しぶりに滅茶苦茶な生活サイクルになった。朝は6時前には起きてしまった。職場で超ハードな仕事をしながら大学院で修士論文を書いていた頃の連日2時間睡眠の感じが少し蘇る。あの年は離婚もしたし、ぼろぼろとはこのことというような状態だった。あのころに比べれば全然ましというか、あれ以上大変なことはなかなかないだろう。まあそれだけあのボロ雑巾状態が長く尾を引いたということではあるのだが。考えてみればあれもある種の狂気だったな。生産性にはいまいち欠けていたが。
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