涼しい朝/『海辺のカフカ』/安倍氏総裁選に立候補表明

Posted at 06/09/02

昨日は午前中は雨が降って寒かったのだが、午後は日が射してかなり暑くなった。しかし夜になるとまたかなり涼しくなり、寝るときには普通の布団を掛けて寝た。今朝も涼しい。しかし遠くに霧が下りてきるけれども、近くの町はあかるい陽射しに白く光っていて、天気はよくなるのかもしれないと思う。

いつもなら金曜の晩に東京に行くのだが、今朝は再度歯科に消毒に行くため、郷里で朝を迎えた。昨夜の仕事は忙しかった。よく寝て疲れを取ってから行動した方が結果的には良かったのかもしれない。私は抗生物質に弱いので腹が下っているが、悪いものも一緒に排出された感じがある。ふと気がつくと姿勢が悪い。デューク更家のウォーキングの姿勢を思い出し、仙骨を立てる運動をする。これこれ、この感じ、背筋が伸びる感じを忘れていた。

仕事の準備に何枚もプリントをつくり、そのための思考に多くの時間を費やしているので、昨日も書いたが音楽は貴重だ。今『バロックの森』を聞いているのだが、流れているのは何だろう。やけに弦楽器を駆使している。曲名を言っている。ヴィヴァルディのビオラ・ダモーレ協奏曲だそうだ。ふーーーん。また文学作品も、こういう時は干天の慈雨のような思いがするときがある。村上春樹『海辺のカフカ』上(新潮文庫、2005)を読み始めた。

まだ87ページ。カフカ少年が家出して高松の図書館を訪問しているところ。それに並行して、戦時中の不思議な事件が語られる。まだまだ伏線を書いているという感じだ。カフカ少年の設定やでてくる人物の台詞などはあまりに村上チックだし、戦時中の事件を述べた米軍の報告書のスタイルの細部にこだわる感じがああ村上だなあという気がした。

海辺のカフカ (上)

新潮社

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まだまだ感想をいう段階ではないが、『ねじまき鳥クロニクル』のように最初から事件らしい事件が展開する話ではなくて、世界を探検に行くというスタイルの作品に今のところはなっている。15歳、中学を卒業する前の時期は、考えてみれば私も暮らしているところを飛び出したいという気持ちは持っていた。ただ、私は田舎にいたから東京に行きたいと思っていたし、それはあまりに普通の考えだと思っていた。田舎から東京へ、東京から海外へ、という明治以来の思考の明確な方向性である。カフカ少年の家出は東京からどこかへいくという設定なので、方向性がない。自分も東京にすんでいたらそういうふうに考えたのだろうか。何か不思議な感じがする。

安倍氏、自民総裁選出馬を正式表明 小泉路線踏襲姿勢も  (朝日新聞) goo ニュース

昨日は安倍官房長官が自民党総裁選への立候補を表明していて、ニュースウォッチ9でインタビューをじっくり聞いた。当選すれば戦後最も若い総理大臣になる。教育改革に重点を置いていたが、どうもこれに関してはよくわからないところが多い。現状をじっくり把握して改革を進めてもらいたいが、教育現場というのは本当に千差万別の部分があるだろうなと思う。そのほか再チャレンジ政策全般とも関わるが、要するに『痛みに堪えてよく頑張った。感動した。』という社会から、『未来に希望の持てる社会』への変化を促す政策を打ち出していくというのが根本だろうと思う。若い首相の誕生はそれだけでそういう期待感を持たせるが、小泉改革といういわば『死の儀礼』の時代から『再生の儀礼』に上手くつなげなければならない。そういえば昨日は長野県知事の田中康夫の任期が終わり、村井新知事が構想を述べていたが、田中体制でつくられた部局などはかなり廃止してこちらもかなりの変化を持って来るようだ。田中の政治も『死の儀礼』ではあったが、長野県では相当免疫機構が機能して十分に死ななかったという感もある。それがどう出るか、いずれにしても2006年は新しい局面の始まりなのだろう。

このあたりまた時間のあるときにゆっくり考えて書きたい。

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