床下に水が来た/『御社の営業がダメな理由』

Posted at 06/07/19 Trackback(1)»

大雨が夜中降り続いた。朝起きると市の広報放送が諏訪湖の氾濫の危険や避難勧告について放送している。しばらくすると区の放送も入り、私の家の裏を流れている川の水位が上がっているので危険だという。見に行くと、普段は4メートルくらいの底をちょろちょろ流れている川が、橋のすぐ下をかなり濃い色の濁流が音を立てて流れている。

昨日帰郷。出かける途中で丸の内丸善で藤本篤志『御社の営業がダメな理由』(新潮新書、2006)を買う。ビジネス書はときどき面白いのがあるが、これも店の入口付近に大量に平積みになっていたのを立ち読みして買った。メッセージはシンプルで、超優秀な営業社員の入社を期待するのではなく、標準レベルの営業社員の営業量を上げることを求め、そのためにマネージャーを管理専従にし、営業日誌を廃止して一人一人からのヒヤリングを充実させ、同行営業を強化する、という提案である。私は会社のそういう現場にはほとんど関わっていない(自営に類することをすれば当然営業は避けられないわけだが)ので、現場の実態の話を含め、非常に面白く読んだ。結局は営業は量が勝負だということなのだが、そのためにコミュニケーションを密にすることが重要だという指摘がコロンブスの卵かもしれない。

昨日触れた『金持ち父さん貧乏父さん』もそうだが、こういうビジネスに関連した話が面白いのは、ビジネスというのが専門的な能力が問われることはもちろんだが、それだけでなく人間のもつあらゆる能力を駆使して行われる仕事、いわば全人的な仕事だということにあるのだろう。とはいっても教職なども本来はそうなのだが、どうしても限られた仕事の中に閉じこもりがちになる。それをいかに壁を打ち破っていくかというところに面白さがあるのだと思う。ビジネスはそれが数字でストレートに出てくるから成果を実感しやすい。教職はそうはいかないが。

昨夜の仕事。FAXをめぐってどうも混乱があって困る。大雨が続き、(ここで電話で呼び出されて中断。ここまで7時50分。)

(再開、9時10分)昨日は雨がひどくて仕事も逆に暇だったのだが、雨が一晩中降り続き、電話で呼び出されていってみたら実家の裏庭に水がついて、その水を排水するために排水溝まで土を掘って水路を作った。それをやっていたら池の水が溢れかけていたり。仕事場が床下まで来ているということで見に行ったら、道路が完全に冠水してまわりの家が慌てて土嚢を積んだりしていた。仕事場の周辺だけ急に道が低くなっているらしい。普段は全然気がつかないことなのだが。

うちの地方では1983年に豪雨災害があり、その時私は東京に住んでいたので知らないのだが、やはり諏訪湖は溢れ私の今いるところの近くの川も氾濫した。その後川を掘って深くしコンクリで固めたので流れは速くなった。しかしこういう濁流を見るのは久しぶりだし、冠水を見たのもいったいいつ以来だろう。子どものころはよくそういう風景を見ていた気がするが、大人になってからは久しくなかった。

雨はだいぶ小降りになってきたのでとりあえず何とかなるかと思う。


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「御社の営業がダメな理由」藤本篤志(著)

from マインドマップで読書感想文 at 06/08/01

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