『ボヴァリー夫人』/若くて恥ずかしくて懐かしい思い出

Posted at 06/05/23

昨日。ミラン・クンデラ「カーテン―7部構成の小説論」を読んでいるうちにフローベールの『ボヴァリー夫人』が読みたくなり、丸善丸の内店に出かける。店内の検索で見つけようとしたが見つからず、ないのかと思って岩波文庫のコーナーに行ったら伊吹武彦訳で<『ボヴァリー夫人(上)』 『同(下)』が見つかった。なぜ店内の検索で見つからなかったのかはよくわからないが、今見ると新潮文庫でもあるようだし、ちょっとよくわからない。版が古いせいで字が少し読みにくいが、内容は面白い。今までこの種の小説を苦手に感じていたのが不思議なくらいだ。

東京駅の北口通路を経由して大丸の地下に出、ジーゲスクランツというケーキ屋で二つケーキを買う。地上に出てぶらぶら歩き、昨日はわりあいまっすぐ帰宅。mais、安売りのサリでビーフィーターを一本買ったが。ケーキは家に帰って食べたら、あまり味が強くなくて、わりあい好みに合った。

夜はものを書いたり『ボヴァリー夫人』や『感情教育』を読んだり。ものを書いているうちに20年ちょっと前にヨーロッパに行ったときの記憶がいろいろ蘇ってきて、結構細部まで覚えていることに驚いた。あのころのメンタリティは今とはだいぶ違うが、今とあまり変わらない部分もある。思い出してなんだか元気になる部分もあれば、思い出して今更ながらにupsetする部分もある。若くて恥ずかしくて懐かしい思い出。

夜は少し遅くなってから西友にいってロースかつ弁当を買ってきて、食事をしたあとビーフィーターでジントニックを作って飲む。ジンをいろいろ試しているけどやはりビーフィーターが好きだなと思う。少し高いのでまだタンカレーを試していないので、次はそうしてみようかと思う。

夜はわりあい早く寝て、朝は6時前に目が覚めた。いろいろ考えているうちにおとといの散歩のことを考える。皇居東御苑は宮内庁の管轄で、皇居外苑は環境省の管轄、日比谷公園は東京都の管轄だなと思う。お互い隣り合っていても管理の感じとかがそれぞれに異なっている。地図を広げてみるとこの周りにはそのほかにも噴水公園、国会前庭、北の丸公園、千鳥が淵公園、靖国神社、日枝神社と結構緑地・公園が多いんだということに改めて気がつく。それぞれにみんな管理主体が異なっているわけだが。それにまだまだ散歩の余地があるなとちょっと「新たな目標」みたいなものを意識した。結構前に買った『東京山手・下町散歩』という昭文社の地図には都内だけで115のコースが載っていて、このコースをまた歩いてみるのもいいなと思った。

ヨーロッパに行ったときの資料がまだ残ってるよなあと思ってダンボールをあけてみたら航空券とかユースホステルの会員証とかユーレイルパスとか絵葉書とかメモ帳とかいろいろ出てきて、旅先で知り合った人に書いてもらった名前と住所とかまで出てきていっぺんに懐かしくなった。で、少し思い出したりするとやっぱり恥ずかしい思い出が多く、やっぱりアップセットした。まあでもね。若いときじゃないと出来ない経験だね、そういう恥をかくというのも。今じゃ恥のかき方もちょっと違う気がするよ。


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