アルカイダとハマスの論争

Posted at 06/03/06

ハマスとアルカイダの論争。パレスチナ選挙にハマスが参加したことをめぐり。これを読むと、ハマスの議論がまっとうだと思う。具体的な地域に根ざしたハマスと国際間を浮遊しているアルカイダとの違いは大きいなと思う。テロ、あるいは武装闘争をしているというだけで一括りにするのは建設的でなかろう。

しかしなかなかこのあたりのニュアンスの違いというのが受け入れられることはないかもしれない。このあたりの微妙な線を引き取るのはたぶんロシアくらいだろう。実際、ロシアは多数のユダヤ人をイスラエルに移住させているし、両者の仲介をするにはいいポジションかもしれない。このあたり、アメリカやヨーロッパを牽制する材料として使ってくることも考えられる。

いわゆる大国の中で、イスラムとの日常的な関係が一番長いのはロシアだろう。そのすべてが今まで成功してきたわけではないにしても、(中でもアフガン介入は最悪だった)アメリカよりはベターなポジションにあるだろうとは思う。どういう解決がいいのか私にもよくわからないが、建設的な方向に行き、暴力の応酬が止むことを願ってやまない。

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