荒川選手の「イナバウアー」/『プーシキン全集』を買う

Posted at 06/02/25

昨日帰京。昨日は忙しくて日記を書く暇がなく、今日は精神的にアップダウン(ダウンダウン?)が激しくて日記を書く気分にならなかった。夜になってからようやく気持ちが回復してきたのでちょっと書こうかと思う。

昨日は『プーシキンとの散歩』を少し読む。帰りの特急の中でも結構読み進めたが、最初はとっつきにくかったけど結構面白い。実際、プーシキンの作品のほとんどを読んだ今だからこそ結構面白いのであって、何も知らずに読んでも何がなんだか分からないだろうと思う。しかしいろいろな問題提起があっていろいろ考えられてとても刺激になった。

今日はあまり調子が上がらずプーシキン関係の読書はほとんどしていない。荒川静香の関係の番組を何度も見る。特に今夜のNHKスペシャルは荒川選手がどういうところでどういう苦労をして新採点方式に対応し得点の挙げられる、それでいて美しい演技を作り上げてきたかというところに本当に密着して描き出していて、非常に好感が持てた。フリーの演技の前あたりから荒川選手に関するそういう番組を見ていて、ずいぶん感じ入っていたせいか、今まであまり好感がなかったのに、金曜日の朝、バロックの森が終わったあとのNHKFMのニュースで荒川が金メダルを取ったことを聞いてなぜか感動で震えて涙ぐんでしまった。

いろいろ書きたいことはあったのだが、あれこれ書くのは止めにする。ただ、今日の昼間にやっていたエキジビジョンのイナバウアーを見ていて「ああ、これは瀕死の白鳥なのだ」と思った、ということだけは書いておこうと思う。当たり前と言えば当たり前なのだけど、フィギュアにもバレエの要素はずいぶん入っている。

お昼前に出かけて駅前で鰻丼。しかしこの店はいつ来てもすいている。テレビで変な殺人事件の番組をやっていたが、客が入っているときは違う番組にしたほうがいいような気がする。東西線で日本橋に出、銀座線に乗り換えて上野。京成上野まで歩き、足立区の駅の商店街に。ネットで調べて『プーシキン全集』を置いてある古本屋にメールで連絡してあったので、今日とりに言ったのだ。全6巻、ちょっと重かったが23,000円。ネットのほかの本屋でも神田の一誠堂でも40,000円ほどのものだったから、大満足。それも取りに来たから消費税はサービスしてくれると言うことで、1150円も浮いた。それでいい気になって帰りは青砥から押上に出、半蔵門線で住吉まで行ってそこからタクシー820円で帰った。ちょっと重かったし。

しかし帰り着くとなぜかどっと疲れが出、しばらく寝入ってしまった。どうも精神的に疲れが酷い。しかし夕食の買い物の途中で自分の人生に起こったさまざまな辛かったことや転機になったときの自分の選択、主にその選択の失敗について思い起こしていたらなんだかすっきりしてきてしまった。まあ人生なんてものは失敗の繰り返しなんだよなあと思ったら、多少の辛い状況は我慢できる、かもしれない。そういう経験があるからこそ、いろいろなことが理解できると言うこともあるのだし。

『プーシキン全集』、状態はかなりいい。今手元にある図書館で借りた本はもうだいぶ茶色くなっているのに対し、まだ真っ白だ。月報がないのが残念だが、それでも23,000円はやはり掘り出し物だったと思う。

NHKスペシャルで荒川選手のライバル、ロシアのイリーナ・スルツカヤ選手も取り上げていたが、この人も本当に魅力的な人だと思う。ロシア人の顔というのはヨーロッパ系であってもどこか懐かしい感じがするのはなぜなのだろう。そんなことを考えながらプロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」を聴く。モスクワ、ペテルブルク、ツァールスコエ・セロー。プーシキンのたどった後を尋ねて、一度ロシアに旅行してみたいとぼんやりと思う。

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