マネーゲームの対象になるライブドア株/600年の貴族
Posted at 06/01/26 PermaLink» Tweet
昨日。昼前に出かけ、某所に寄り懇談。教育についての考え方に共感することあり、収穫。操法を受け、腰痛に関し、仕事中に「急がない」ことを心がけたほうがいい、というアドバイスを受ける。私は確かに何かをやるときに急ぐことが多いなあ。いろいろな意味で焦りのようなものもあるのだろう。そのあたり、自分の考え方を少し変えなければいけないなとつらつら思う。午後から夜は仕事。比較的忙しくなし。
夜ニュースを見ていたらライブドア株に値がついたとのこと。しかし取引がライブドア株に集中したため他の株が下落するという珍現象が起きていた。いろいろな意味で、とことん影響力のある会社だなと感心する。しかし先日のニュースで、経営者が逮捕されたら監理ポスト、起訴されたら整理ポストというのが一般的だということなので、捜査段階での拘留がいつまで続くかはわからないが、上場廃止になる可能性もかなりある。しばらくは典型的な仕手株化して株価は乱高下することになるだろう。マネーゲームで大きくなったライブドアがマネーゲームの対象になるというのはまさに因縁話というところ。
朝起きて気がついたら台所が洪水になっていて、しばらく日経の古新聞などで水を拭き取ることに追われていた。ちょっと原因はよくわからないのだが、どうも水道が凍結してどこかがひび割れ、水漏れを起こしたのではないかと思う。水道屋さんがまだ来ないのでわからないのだが。
國本哲男『プーシキン 歴史を読み解く詩人』読書中。プーシキンという詩人・作家の歴史的な位置付けの研究と言っていい。ある意味、作家を歴史的に位置付けようとするとこんなにつまらなくなるのか、ということを感じる側面もありつつ、作家の置かれた時代背景を知ること自体は想像力を刺激してくれるし面白い。また彼の「600年の貴族」(13世紀のアレクサンドル・ネフスキー公時代以来)という歴史意識が特権意識に結びつくのではなく、むしろ反逆の家系に自負を持つという側面で詩人の自由という主張と結びついているという話は興味深い。当時の宮廷で力を持っていた上流貴族と言うのはせいぜいピョートル1世やエカチェリーナ2世の時代に取り立てられた成り上がりの貴族であり、貴族としての義務感も貴族としてふさわしい教養も持っていないものたちだと言う反発心が彼にはあった。「ロシアの詩人は西欧の詩人たちのように貴族に侍るべき存在ではなく、貴族と同等の存在なのだ」という意識を持って、詩人意識と貴族意識が結びついた独特の自負を持っていた、という話で、非常に面白いと思った。そのように、さまざまな色の濃淡が存在するのがこの時代のロシアの面白さだなと改めて思う。
今日は天気がいい。天気はいいが、相当冷えたんだろうなと思う。今日の卦は天雷无妄。なるようにしかならない。
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