大掃除/自分の世界を持つことと無私であること/終わりよければすべて良し
Posted at 05/12/31 PermaLink» Tweet
昨日は3時まで仕事をした後、実家に戻る。妹が来ていて、しばらく世間話の後、掃除。昨日は仏壇と玄関・廊下。仏壇に限らないが、こまごましたものが露出して置いてあるところは掃除が手間がかかるけれども、こんなふうにおいてあるのかとか、こういうものが置いてあるのかということがわかって面白い。日蓮宗なので、お題目の札があったり日蓮上人の坐像があったりする。お位牌も、江戸時代からのものから平成になってから亡くなった祖母のものまで。羽箒で掃除してお線香を上げるとご先祖様も心なしかご機嫌が麗しくなったような。廊下と玄関は暗くて手間がかかる。明るい時間は外回りを、と思ったがあまり強い電灯がないところも明るい時間にやらないとよくわからない。長押の上の埃がかなり積もっている。
夜は妹の一家と一緒に夕食。下の男の子が喋れるようになったと思ったらすごい腕白坊主でびっくり。上の女の子がお姉さんらしくなっていて、それもちょっとびっくりした。人は変わるのだなということが子どもほどはっきり表れるものはない。
早めに自室に戻る。ラジオをつけたらワーグナーをやっていて、ドイツ語を少しやった後そのまま寝てしまった。目が覚めたらラジオで何か日本人の歌手のライブみたいのをやっていて、私の意識ではもう6時なのになぜバロックをやっていないのだろうと不審に思ってでも起きなきゃなあと思っていたら時報を聞いたら3時だった。何か勘違いしたらしい。寒いのでお茶を飲み、ストーブに給油してつけたまま寝る。起床したら7時を回っていた。
自分の身の回りから自分の世界を広げていく、という考え方と仏教の「空」の思想、というかもっと日本的な「無私」といってもいいか、の思想とは矛盾するのだろうかと考えてみる。禅僧のエピソードなどを聞くと自分の世界をしっかり持っているという印象が強いし、禅寺の掟などを考えると明らかに世界を構築していくしっかりとしたシステムを持っているように感じるので、それと「無私」の思想とはどのように関係するのだろうか、と思ったりしたのである。
あらあら考えただけだけれども、"Think global, act local."という言葉があるが、世界のさまざまなことを考えに入れるという面では「無私」といっても良いのだけれど、行動を起こす時は自分が動く、という意味では行動するための自分であるために自分の基地としての「自分の世界」というものが広く豊かなものでなければならないということなのだろうと思う。そう考えれば、「無私」というのは身の回りのことに無頓着なことではなく、それにしっかり支えられて初めて無私であり得るのではないかと思ったのだった。
大晦日、おそらくはこれが今年最後の更新。卦を立てると地天泰の九二、「泰中の泰」である。終わりよければすべて良し。皆様良いお年を、ご機嫌よろしゅう。
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