オードリー『パリの恋人』/ドイツ尽くし/庭仕事の愉しみと文房具の楽しみ
Posted at 05/12/30 PermaLink» Tweet
昨日は仕事の日程が変わって朝から午後3時までだった。飛び込みの仕事などもあった。上がってから実家に戻って大掃除。今年は人手がないので二人でやっていたが、ずいぶん埃が溜まっていて驚いた。まだ二部屋やっただけだが、だいぶスッキリした。早めに夕食、入浴。就寝も10時ころだったか。寝る前に、水道の水をほんの少しだけぽたぽた出して寝たら、朝起きても凍っていなかった。洗面器一つ分も溜まっていなかった。これだけで凍らないで済むなら、全然いいなと思う。聞いた話では、地下の温かい水が流れ出るから水の流路が零度以下にならないため凍らないのだという。どのくらいの水量が必要かと思っていたが、本当にごくわずかでいいということがわかったのでちょっと嬉しくなった。
もらったギフトコレクションのカタログを見ていたらオードリー・ヘップバーンが取り上げられていた。知らなかったが、彼女は『パリの恋人』でフレッド・アステアとダンスを踊っているのだ。まだ見ていないので、東京に戻った際にでもDVDを探してみようと思う。
寝る前にヘッセの『庭仕事の愉しみ』を少し読む。FMで何かやっていないかと(そう、ラジオは直ったのだった。しかしスイッチのカバーは取れてしまったのだった。スイッチの部品に直に触って電源を入れることになってしまった。)ラジオをつけてみると、なんとワーグナーの『タンホイザー』をやっていた。この曲は昔芝居でつかったことがあるのでどうしてもそのシーンを思いだしてしまう。それにしても壮大な曲だ。ヘッセのひそやかな庭の話とはどうもギャップが大きすぎる。で、読書は止めてドイツ語を少し勉強することにした。図らずもドイツ尽くし。そんなことはめったにないのだが。ほどほどにして就寝。
6時ころ起きたときはまだそんなに寒く感じなかったのだけど、今(7時半)しばらくネットを見たりしていたらだいぶ寒くなってきた。ストーブをつけていても、じっとしているとやはり寒い。
上海領事館員の殉職問題、中国側はいろいろ言っているが、もういつもの不可解な理屈という感じだ。北朝鮮などもそうだが、共産主義国の外交上の罵倒というのは本当に口汚いなといつも思う。人間として何か大切なものを失わせるものが思想のどこかにあるんだろうなという気がする。
和田哲哉『文房具を楽しく使う・筆記具編』読了。「趣味としての文房具」というテーゼは私はあまり意識していなかったが、しかしこういうものから身の回りのものに意識と価値観を持つことはいいことだなと思う。頭の中に妄想が渦巻いているよりも、身の回りのもの一つ一つの存在の生命というか輝きというかそういうものを感じ取る力のほうが人間にとって大切なのではないか、と思う。自分の体調を感じ取り、自分の中の気のめぐりを感じ取る力の延長上に、自分の周りの気の健やかな動きを感じ取る力はあるのだなと思う。自分の力を大きくするためには、自分の中を整え自分の周りにもまた自分の気を十分に行きわたらせて、自分の気の範囲をだんだんに大きくしていくことが必要なんだなと思う。
庭仕事を楽しんだり、文房具を楽しく使ったりすることは、そういう自分の世界を広げていくことなのだと思う。世界を広げるというと観念的な印象があるが、もっと物理的に自分のテリトリーを広げる側面から見たい。自分の家の中を、十分に自分の意識が行きわたっていれば、相乗効果で自分自身の命も大きくなる。それが世界中に行きわたればパラダイスだが、少しでもそういう範囲を広げていくことは大切なことだなと思う。
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