信濃川水系/いたみ去り、おそれ出づ/政権の安定性をいかに生かすか

Posted at 05/10/28

昨日の朝は雨が降っていて寒くなりそうだったのだが、昼前にはだいぶ暖かくなっていた。松本に用事に出かけるのに、親戚からもらったジャケットを着て行ったらかなり暑かった。仕事は来週は休みなのでちょっと一息つく。7週間連続であると週1回のこととはいえ緊張感がある。それにしても今年は今まで毎回晴れていた。松本平を秋の晴れた日に歩くのは気持ちがスカッとする。途中渡る奈良井川を見ると、いつも北流していることに新鮮な驚きを感じる。郷里は太平洋に注ぐ天竜川水系なので川は南に流れるものなのだ。峠をひとつ越えた松本平は信濃川水系だから、新潟から日本海に注ぐのである。白鷺が、ぴんとした背筋で立っている。

夜は仕事。大体いつもどおり、という感じ。忙しい季節になってきた。しかしまだ暖房を入れない日も多く、今年はやはり暖かいのではないかと思う。空の様子も、微妙に湿気をはらんでいる。よるは少し遅くまで『コミック乱』の新号を読んでいた。

毎朝卦を立てているのだが、今朝の卦は風天小畜の六四、「有孚。血去惕出。无咎。」であった。「まこと有り。いたみ去りおそれ出(い)ず。咎なし。」誠意を持って助力を得れば、痛みはなくなり、おそれも無くなり、咎なきを得る、という卦である。この「いたみ去り、おそれ出ず」ということばがとてもほっとする言葉でいい卦だなあ、と思う。易経のことばはなるほどと思ったりいいなあと思う言葉が時々あるが、これなどもそのひとつだ。もうひとつ思いつくのは「月望(もち)に近し」ということばで、満月が近づいている、という意味である。荒井由美時代のユーミンに『14番目の月』という曲があるが、今人生の華やかなステージに立とうとするまさにそのとき、という感じがする。

こちらの10月26日の記事を読んで、小泉政権が閉塞感の強い台湾やアメリカからはうらやましがられているという話がちょっと新鮮だった。小泉政権の圧倒的多数で、ある種の閉塞感を感じている人が日本には結構居るだろうと思ったからである。まあ両国やドイツなどの例を挙げるまでも無く、どちらかというと政局は流動化の局面に入っている国は多い。そのなかで与党が絶対安定多数を抱え、政治課題はなんでも処理できそうな日本の状況はやはり少々特殊だろう。その強みを経済の面で積極的に生かそうという人たちもあるようで、まあそれはそれで必要なことだろうとは思う。私も自民党のあまりの優勢は危惧するところが無いではないが、政局安定という強みを生かさない手はないと思う。外交でもその方向でしっかりやってもらいたいものだ。

逆にいえば前原民主党もじっくり時間をかけてきちんと政権戦略を練り上げる猶予を与えられたのだから、前向きにそういうものは生かした方がいい。ブレイクスルーが訪れるのはまだ先だろうが、そのときにどれだけ準備が整っているかでこの政党の将来の命運は決定すると思う。

政治だけでなく、安定政権の時代には文化的にも新しいものが出てくることが多い。そういうタイミングのようなものを、うまく生かせるといいなと思う。

朝方は曇っていたが、今日も晴れになりそうだ。

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