ホークス短期決戦の弱さ/小泉首相の「子どものお参り」/原初的な感覚を呼び起こす尊王論
Posted at 05/10/18 PermaLink» Trackback(1)» Tweet
ロッテ優勝。オリンズ時代以来、31年ぶりだとか。前回の優勝は金やんの時だったかな。1974年か。5回目といっても最初の二回は毎日オリオンズ、大毎オリオンズだからな。東京球場とかがあった時代だろう。ロッテも常打ちの球場を失って仙台に行ったり、大洋が横浜に移転して川崎球場に移ったり、そしてようやく千葉に安住の地を見つけたという感じか。幕張には以前よく行っていたが、18連敗とかしていたあのころから、マリーンズファンはなんだかけなげだった。それが実ったのだもの、祝福してあげたいと思う。
しかし個人的には今回はホークスを応援していただけに、川崎とバティスタの交錯が痛かった。最後の打者も川崎。第3戦のサヨナラヒットのバッターが今度は皮肉なめぐり合わせだが、野球というのはどうも因果ものめいた部分がどうしても出てくる。ホークスは二年連続で勝率一位、シーズン2位という結果に終わった。試合が終わったとき、私自身もなんだか呆然としてしまった。ファンはもっと運命の女神の理不尽な仕打ちに涙しているだろう。
99年のシリーズ制覇以来、ホークスは短期決戦に勝てない。あの時は星野ドラゴンズだったか。ホークスには工藤、秋山の西武黄金時代のメンバーがいた。その後生え抜きの素晴らしい選手がたくさん出てきているのに、短期決戦に勝てないのはどうしたことか。小久保が抜け、村松が抜け、井口が抜け、今では城島も移籍がささやかれているが、これだけの素晴らしい選手を育ててきた王監督の手腕はだれも疑うところがないだろうが、何しろ短期決戦に勝てないのは、「バンビーノの呪い」のような何かがかけられているのだろうか。
***
勝谷氏の小泉首相靖国参拝予測は正確だった。私も、ブログをアップしたとたんに参拝が報道されていたので驚いたが、前日の中国のドタキャンもやはり何らかの筋から情報が入っていたのだろう。公明党は事前に相談がなかったと怒っているが、そういうのを見ていると、いよいよ公明党の切捨てが始まったか、というふうにも見えてくる。衆議院はほとんど心配ないし、参議院も民主党の自民党よりの議員を説得することで磐石にしたほうが、もともと政策や理念で大きな隔たりのある公明党に頼るよりベターだと考えているのかもしれない。しかしもちろん次の選挙は地獄になるが、もともとは公明党頼みだったわけではないのだし、個々人に頑張ってもらうのが筋ではあるだろう。
靖国参拝については台湾の李登輝前総統が賛意を表明している。まあこちらの方がまともな感覚だろう。日本の首相が日本国内で、どこかの国との係争地でもないのに訪れてはいけない呪縛のかかった場所があるという方がおかしいのであって、こんなものはもともと純粋な国内問題なのである。それが反対勢力が自らの政治的主張の応援として韓国や中国を動員したことからこの問題が国際化したのは当時からよく知られていた。ここまで問題を重大化できたのだから彼らとしても本望だとは思うが、常識的な日本人からすれば腹立たしいことである。
しかしそれにしても、今回の小泉首相の参拝方法はどうにかならないものか。小雨の中、参道を歩いて拝殿に参拝したことはまあ良いとしても、本来は正装に威儀を正して本殿で参拝していただきたいものである。また、賽銭を投げて合掌では、「子どものお参り」である。きちんと古式に則ってニ礼ニ拍手一礼で「大人の参拝」をしてもらいたい。あの拝礼姿を見て神社での拝礼のしかたを勘違いする子どもが出てきたら残念である。
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昨日はいろいろやりつつ『吉田松陰・宇都宮黙霖往復書簡』をずっと読んでいた。夕方ちょっと出て地元の本屋に立ち寄り、山本博文『男の嫉妬』(ちくま新書,2005)…江戸時代の武士道について書いた本らしい…を購入して夕食の買い物をしたが、雨がずっと降っていて、一時はかなり強かった。
『往復書簡』を読んでいて思ったのは、なんというか、文字になる以前の尊王論というか、日本にはいつの時代にも天皇がいる…という感覚が心の本当の奥底の部分に自分にはあるということだった。これは家庭の影響とかではなく、自分が小学校3,4年ころに学校の図書館で子供向けの歴史の本…たぶん昭和20~30年代に書かれたもの…を読み耽り、白紙に絵が描かれるように吸収したものだ、ということを再発見した。だからもしこの時期に聖書を読み耽ったらおそらく自分は敬虔なクリスチャンになったのではないかという気がする。なんというか、大人になってから意識して身につけたものではないから、ほとんど生得に近い感覚で、無意識のうちに人格の一部を形成している。そこの部分を批判されても腹を立てるだけで言葉として批判を返すことが出来ないのはそういう意味で私の精神性の基底にこういうものがあるからなんだなあとしみじみ思った。
そういうことから考えると、私および私以下の世代で私のようにほとんど生きるということと同じ次元の感覚でたとえば日本を神の国であるとか豊葦原瑞穂の国であるとかいうものを持っている人は絶対的に少数派であろうということは言わずと理解できる。たぶんそういうものは自分の身体感覚や科学的なものを根本的にはあまり信じられない感覚などと同じところにあるので、自分が感じている「現代の生きにくさ」というものの種の一つなのだと了解した。こうした価値観はいまさら譲れないし、譲れないというよりますます重要なものだと自分には思われてきているから、何とか理解を広げ、同調や共感が出来る人を獲得していくしかないのだろうと思う。
それに比べると小泉首相の「信念」というのは英霊云々というより中国や「抵抗勢力」との喧嘩のネタにつかえるものは使えというくらいのものしか感じられない。そういう意味でこの人は根本的に信じることの出来ない人なのだが、そういう人が政治的に利用しているに過ぎない行為を擁護しようとせざるを得ないわゆる保守派の人たちはもっと忸怩たる物を意識しなければならないだろう。小泉首相には、少なくとも「きちんと」参拝してもらいたい。あれは「適切な参拝」ではない。
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靖国参拝「台湾の声」~<亜細亜東方の悪友>には強攻姿勢を貫け
from 私の「認識台湾」 at 05/10/18
タイムリーなことに、「小泉首相は<歴史カード>の象徴と化した靖国神社参拝を行い、華夷秩序には決して隷属しないという強い意志と覚悟を身を以って示すべきでしょう」と書いた翌日に、小泉首相はジャラ銭を握り締め九段へ赴きました。昨日はこの話題で持ちきり・・・・否
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