伝説の洲崎球場/タイガースはどうなるのか
Posted at 05/10/04 PermaLink» Trackback(1)» Tweet
昨日は昼前に出かけ、東京駅で切符を取る。そのあと淡路町のやなか珈琲店まで歩くことにし、オアゾを抜けて大手町駅前の交差点から北上。この当たりしばらく歩いていなかったが、産経新聞のところが変な広場になっていたり、アーバンネット大手町ビルも変だし、なんだか再開発された変な個性のないビル街に大変身していてびっくり。まあそれも鎌倉橋まででその先は内神田の昔ながらのビル街。ただひたすらに北上すると淡路町の交差点に出るが、ちょうど昼ごろでどこの飲食店も行列になっていてへえと思う。まあそりゃこの時期に客がいなかったら商売は成り立たないな。やなか珈琲店も自分の行く時間はいつも店員も暇そうだが、昨日はてんてこ舞いの様相。コロンビアが焙煎し終わるまでの10分ほどの間店内で待っていたが、どんどん客が来て驚いた。焙煎を少し弱めにしてもらったが、どうもいつもどおりのほうが良かったようだ。
神保町まで歩き、三省堂で本を物色。新刊に興味を引かれたものはなく、国原吉之助訳『プリニウス書簡集』(講談社学術文庫、1999)を買う。ついでにコミックのコーナーを見たら細野不二彦『ダブルフェイス』(小学館)の8巻が出ていたのでこれも購入。時間がないのでさっさと帰宅。
その後はずっと主に書き物をして夜まで。国勢調査員が約束どおりの時間に来なくて困る。何とはなしに地元の不動産屋のブログを見ていたら、プロ野球草創期の伝説的な洲崎球場が近くにあることを知る。ネットで見ると、よく近くを通るところらしい。朝起きてから散歩がてらでかけることにした。現在ではJDLとオルガノと竹中工務店の本社が建っている場所で、オルガノの前に案内板があった。ちょうど東陽町の江東運転免許試験場のまん前なので、更新のついでにプレートを見るのは簡単である。
洲崎球場というのはこういう球場で、プロ野球草創期に「大東京」という球団の本拠地だった。昭和11年には巨人の沢村と阪神の景浦の名勝負となった日本一決定戦が行われ、以後この巨人阪神戦が「伝統の一戦」といわれるようになったという。
しかし当時は完全に海浜にあり、満潮時はグランドが浸されて「満潮コールドゲーム」になったり、木造のスタンドをカニが歩いていたとかプレー中のグランドから貝が取れたとかエピソードに事欠かない球場でもあった。川上哲治の回想によると、海水が引くとグランドが締まって守りやすかった、ということである。
現在では運河は近いが海岸線からはかなり遠くなった。また外周を守る堤防が完備され、内陸水面の水位は調節されているので満潮で地面が浸されるということもない。現在の状況からは当時の様子はなかなか想像しにくいが、昭和初期の東京のいい加減さというか適当にほのぼのした感じが伝わってくる話である。ちなみに川島雄三の映画にもなった洲崎パラダイスは私も時々散歩してたいたが現在の東陽1丁目のあたりで、現在では面影は全くない通常の住宅地になっている。周囲より低くなっていたり、方形の土地割りだったり道に並木があったりと、いろいろ想像してみるとこうだったのかなあと思われるところはあるのだが。球場に行くという名目でこちらに来る人もどうやらあったようだ。
ちなみに洲崎の遊郭はもともと本郷の裏の根津にあったのだが、加賀藩上屋敷跡に大学が出来るというので移転してきたものである。
まあ私も20年江東区に住んでいるが、地元に密着していないので知らないことも多いなと思ったのだった。
そういえば阪神電鉄が村上ファンドによる仕手戦の影響か株価がジェットコースター状態になっている。一気に1300円まで上がったかと思ったら800円まで降下したり、大丈夫か、という感じである。タイガースの経営を安定させるためにもファンで株主会などつくったらどうだろうか。しかしタイガースのファンというのはあまりそういうことをやらなそうなイメージがあるな。これでタイガースが買収されてどこか別の地方に移転、などということになったら大阪は騒乱状態になるだろうな。
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