すかしかないくじのような総選挙

Posted at 05/09/10

昨夜帰京。土曜日は毎週泥のように疲れていることが多いのだが、この季節は特に信州はもうそれなりに涼しいのに東京はまだまだ真夏日が続きそれがこたえる、のではあるが、なぜか今日はそんなでもない。預金通帳の残高とか実に気になることも多いのだが、貧乏人は麦を食うと言うわけでもなく、ただなるべく外食は避けようと言う程度の対策しかしていないが困ったものだ。

最近毎週欠かさず見ているのがMXテレビで土曜朝11時から(再放送は日曜朝6時から)やっている『談志・陳平の言いたい放題』と言う番組である。東京ローカルなので見られない人がほとんどだと思うが、まあまず間違いなく今のテレビで最も面白い番組のひとつである。立川談志と野末陳平が毎回のホストで、時によって毒蝮三太夫、吉村作治、西部邁の誰かとあとゲストがでる、と言うトーク?番組なのだが、今朝は5人揃って総選挙について喋っていた。あんまりやばい内容があったようで、時々無声になったり変な音楽が挿入されていたりしたが、立川談志が自民党に入るときに小さん師匠らと柳橋かどこかの料亭に呼ばれ、当時の佐藤首相が小さんの手を握って「どうか松岡君(談志のこと)に自民党に入っていただきたい」と言って小さん師匠は舞い上がってしまい、「談志!明日から自民党に入れ!」と言ったとか、そんな話も面白かった。

それにしても総選挙。私の投票する選挙区では、拉致問題に熱心な議員もいないし靖国参拝をしている議員もいない。そういう意味ではみんな「スカ」で、誰に投票しても亡国への第一歩、と言う感じである。郵政に賛成か否か、と言う投票は出来るらしいが、拉致問題解決促進に賛成か否か、と言う投票が出来ないのでは総選挙の意味がない。

週刊文春などを読んでいると、官邸(今回は飯島秘書官と言うことらしいが)は敢えて拉致問題を封じ込める戦法に出ているらしい。救う会や家族会にとっては全くの逆風に逆戻りしているようだ。中国や朝鮮半島に強硬に出ろという主張の人たちは小泉首相を支持するしかないと思っているようだが、私などは最近の小泉首相のこの問題に関する言及や靖国参拝回避などによってちょっと信用できなくなってきている。日本はまた、長い長い戦後の暗い時代に逆戻りしていくのかもしれないとちょっと悲観的な気分が最近強い。

総選挙の結果の予測をしているブログも色々あるようだが、何がどうなったら希望が見える、と言う組み合わせがないのであんまり予測しても楽しくなさそうだ。予測と言うより希望だが、自公過半数割れ、民主も届かず、両党首辞任、政界流動化、対外政策を中心とした政界再編成、と言う流れがいいのではないかと思う。「アメリカに操を立てる」派と「中国韓国におもねる」派と「是々非々独自路線」派の三つに分かれないものか。そういえばマレーシアのマハティール前首相が人権問題の国際会議で英米のイラク侵略を激しく非難していたが、マハティールと言う人は反米・親日で知られてもいるけれども中国に対してはかなり甘い。日本もあのくらいには独立した政権運営をしてもらいたいものだと思う。それとも「アメリカに憲法や教育基本法を授与された傀儡政権」には無理なのか。

明日は911から4周年。あの台風一過の日の、夜10時のニュースの最中にリアルタイムで繰り広げられた惨劇を思い出す。あれだけアメリカに集まった世界の同情が、反感に変わっていくそのスピードの速さにも驚かされる。911もアメリカ、ニューオーリンズもアメリカ。そしてアフガンもアメリカ、イラクもアメリカ、だ。

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