てすさびに

Posted at 05/06/14

てすさびに。
爆笑問題の太田光が教育テレビで向田邦子のドラマについて語っていた。
爆笑といえば、最近つまらなくなった、という印象しか持っていなかったので、ちょっと驚いた。
私は、向田邦子はあまり好きだとはいえないのだが、作家としてはすごい人、つまり、向田邦子にしかかけないもの、というのがある人だとはおもっていたが、そういうところをへえと思うような指摘をしていたのでこういう人なんだなあと思った。

ただ、それでいいのかなと思うとちょっとどうかなとも思う。いったい彼は何がやりたいのだろう。政治についてもマジで語っているらしいし、それも私などとは意見が違うようだということもあるが、今ひとつよくわからない。ただこのスタイルが、ある種の人々にウケそうだなと感じられ、そのあたりがちょっといやだなという感じがする。

で、何をやりたいのか。ものを考える人だとは思うが、芸人としてはそのところが線の細さを感じさせる。ものを考える人としてみると、彼の笑いはあまり笑えなくなる。笑わせる芸の質の中途半端さが浮き彫りになる気がする。

しかし、お笑いというのはビートたけしをはじめ多芸な人が多いが、文学を語る芸人というのは初めてだろうと思う。新たな未踏の境地を切り開く可能性もあるのかもしれない。

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