夢うつつの中で確信しているのに起きたら「あれ?」となること/総理大臣指名投票の行方と内閣不信任案
Posted at 24/10/30 PermaLink» Tweet
10月30日(水)雨のち曇り
今朝は昨日の夜から雨が降ったり止んだり。気温も低い。最低気温は11.3度なのだが、もっと寒く感じる。
昨日はいろいろあって夜は疲れてまたいろいろ考えたりしたせいか、夜寝ているのに頭が休まらない感じで、朝方トイレに起き出してもう一度寝ようかなと思ったのだがもう新聞が来ていて時計を見たら5時半だったので起きることにした。最近よくあるのだが、朝方夢うつつの中でこれはこうしなければいけない、と考えて起き出してみると実際にはその件自体が存在しなかった、みたいなことがある。これはブログのネタになるなとか考えて起き出したらそういうものは存在しないとわかっておかしいな、という感じ。こういう寝起きの状態みたいなのが起きてからも続くと現実と空想が区別がつかなくなるということなのかなと思うのだが、寝起きの6時半ごろに施設にいる母から電話がよくあるのもそういうことなのかなと思う。起きて意識がしゃんとしてきたらそういうことも忘れてしまうようなのだけど。というわけでそういうことも含めてブログのネタにしてしまった。
「これが大事だ!」と夢の中では思っていて、起きたらこれをやるぞ、みたいに思って起きるのだが起きてみたらあれ?という感じになる。無意識の大海の中で意識されたことはごく僅かなことだから、忘れてしまった夢を思い出すのは大海で落とし物を探すようなものだ、みたいなことを誰かインド人が言ってた気がするが、彼らはこういう言い回しは本当に上手いなと思う。
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昨日は早めにブログを書いて母を歯医者に連れていき、施設に送り届けた後西友で買い物をして銀行で記帳してから家に帰って、やることを確認してからもう一度銀行に行ってお金を下ろしたり振り込んだり。がたがたいろいろやって家に帰ってきてお昼を食べたり。やることが頭の中できちんと整理されていないので段取りをきちんと組み直そうと思った。
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自分の頭の中も散らかっているが国内政治もがたがたしていて国民民主党が注目を浴びているけどこのくらいの注目で満足してもらっても困るわけで、政策実現のためにしっかり自民党と連立を組めばいいのにと思うのだが、よくわからない。
衆議院の総理大臣指名投票、決選投票になる可能性が強いが、決選投票でも過半数を取れなかった場合は(つまり棄権などで)どうなるのかと思ったが、憲法の規定では決選投票で多数を得た者が指名されるとのことなので、過半数に行かなくても一位になればいいということかなと思う。
ただ少数与党で国会に臨むなら、内閣不信任案が提出されたら可決される可能性が高いから、大変不安定な状態になる。しっかり連立工作をして過半数を確保してから国会に臨めばいいのにと思うが、さてどうなるのか。
ポルトガルの菓子/ガスの押しかけ点検/「クニゲイ」:集まってくる仲間たち/アート系のマンガあれこれ
Posted at 24/10/29 PermaLink» Tweet
10月29日(火)曇り
一昨日の夜は京都にいる友人が拠点のインドに戻るというので少し電話で長話になり、2時間くらい話したのだが、お互いいろいろ近況や面白いと思ったものの話、情報交換などできて良かった。古くからの友人はツボを押さえているというか、この人ならではの話というのが聞けて面白いなと思う。特にポルトガルの菓子についての話が面白かった。
私がポルトガルに行った時はスペインのガリシアのサンチアゴ・デ・コンポステーラから列車で入り、1日目にポルト、2日目にリスボンに行って3日目にはポルトガルの南端から船でスペインに入るというルートで、その日のうちにセビーリャにたどり着くというルートだったから、ポルトガルの滞在日数はわずかで、グルベンキアン美術館に行ったことなどしかなく、あまり印象に残っていなかったのでポルトガルの菓子がそんなに魅力的だということは知らなかった。またいく機会があったらそういうものも食べてみたいなと思ったが、京都に行った時にも寄ってみたいと思う。
そのあといろいろ考えて眠れなくなり、2時ごろまでマンガをやったりスイカゲームをやったりしていたのだが、こういう時はなかなかちゃんと眠れず何度もトイレに行って結局6時半ごろ起き出した。
昨日の場合はもちろん選挙結果が気になっていたからなのだが、大勢が判明し議席も全て決まった後で見てみると、割と惨状が明らかという感じではあり、与党の過半数割れで「ヨーロッパみたいだ」とキャッキャしてる人たちをTwitterなどで見ていたけど、私自身としてはこういうのは1993年の細川連立政権や2009年の民主党政権の時でもうお腹いっぱいという感じで、今回は基本的に面倒くさいなという感じが強い。ただ、自分が選挙権を得てから初めての事態だという20代の人たちにとっては興味深い出来事だろうなとは思う。
結局いろいろ考えたりブログを書いたりして午前中は結構潰れてしまったので実家の方に戻るスケジュールを考え、夜は実家で食べることにして4時の特急で帰ることにして予定を立てた。その時点でもうお昼前だったからあまり時間がなく、朝買ったマンガ雑誌もあまり読めてなくて、セブンでとりあえず肉野菜炒めを買ってきて昨夜の残りと合わせてお昼ご飯にした。
洗濯や片付けなど最低限のことをやっていたらガス器具屋の人が突然訪ねてきて給湯器を調べて回っているがおたくのはもう古いから検査させてほしいなどと言い出し、ちょっと留守するから今日は大丈夫ですと帰ってもらってからリンナイのサイトで見るとやはりどうも押し売り目的の押しかけ検査らしく、一応通報のつもりでメールを送っておいた。基本的に日時を合わせてからでないと検査などの目的で訪問しないし、そういう例が多発しているので注意してほしい、みたいにサイトに書いてあったので受け入れなくて良かったと思った。業者もいろいろ大変なのだとは思うが、そういうことはやめてもらいたいなとは思う。
出かける準備をして2時半に家を出る。少しぱらついていたがバス停まで歩き、バスに乗って地元の駅に出て地下鉄で大手町に出る。丸善で少し本を見て、昨日はゼロサムの発売日だったことを思い出し、購入。お茶をしようかと思ったが時間がないので電車の中で何か食べることにして、そのまま東京駅まで歩いてえきネットで予約してあった切符を取って乗車。新宿駅の南口改札内の成城石井でアップルパイと洋梨パイのセットが売っていたのでそれを買い、ベックスでコーヒーを買って特急ホームに降りる。4号車は割合空いていて余裕がある感じで、地元まで気持ちよく時間を過ごせた。4時の特急というのは午後が潰れるのであまり乗ったことはないのだが、停車駅の少ない早い列車でもあり、都内の電車もあまり混まないし快適さで言えば今までで一番良かったかもと思った。
コーヒーを飲みながらアップルパイを食べ、最初はジャンププラスのマンガを読んでいて、次にジャンプの作品を熟読していたらもう甲府を過ぎていた。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567256216465734
昨日読んだ作品で一番印象に残ったのはジャンププラス日曜日の連載の「クニゲイ」で、これは「ふつうの軽音部」のクワハリさんが絶賛していたので是非読まないとと思っていたのだが途中で挫折していたので昨日は時間もあり最新12話まで一気に読み切った。
これは芸術系の大学で監督志望として映画を撮る話なのだけど、明らかに天才で偏屈な男がいて、それがライバルであり憧れのような存在で、主人公は高校時代に賞を取ったりしてふわふわしていたのがぺしゃんこにされ、それでもその男を目標に研鑽を深めていく、という話になっている。
面白いなと思うのは、心を入れ替えてめちゃくちゃ真剣に撮った映画の出来が自分でよくわからず、ライバルの作品と比べて「自分の作品はつまらない」と理解した時に、教授に質問に行ってそれから特訓が始まる、みたいな修行展開があり、またライバルの男が描いた脚本を自分が監督をすると名乗り出てそれを苦労して作品化する中でだんだん監督の協力者や撮影の協力者、また役者の協力者などの仲間が集まってくる感じがなるほどこれはワンピースだなと思った。
面白いのはルフィなら「仲間になれ!」というところだが、結構みんなぬるっと仲間になっていく感じで、この辺は大学生というものだなと思うし、その辺の手触りが大学時代に演劇をやっていた自分としては割とよくわかる感じがした。
昨日読んだ中で一番印象に残ったのはライバルの脚本をしっかり映像化していく中で、クライマックスの場面を無意識のうちにライバルの構図を真似て撮っていたところで、そこにショックを受けていると今までめちゃくちゃ厳しかった教授が「今までの自分に比べてどれだけ進歩したかが大事なんだ」と声をかけるなど、評価されるようになってきているのが良かったなと思った。
アート系のマンガはやはり「ブルーピリオド」がぶっちぎりでアフタヌーンで休載になると大変残念なのだが、ジャンプラでもアニメ作成者と音楽作成者が主人公の「Beat and Motion」やもちろん「ふつうの軽音部」、それに昨日更新されたマンガワンの演劇マンガ「Change the World」(先読みで読んだが、今回も良かった)など面白いものがかなり増えてきていて、活況を呈してきているなという印象がある。楽しみである。
https://urasunday.com/title/3008/266943
車中では前の晩に友人から聞いたサイトをいろいろ調べてみるつもりだったがマンガを読むだけでほとんっ時間がなくなり、少ししか調べられなかった。
6時過ぎに地元に着いたが4号車近くの階段が工事で閉鎖されていて返って遠くなってしまったのは失敗だったが、この時間ならまだ店もいろいろ開いていて、職場の駐車場で車に乗ってノジマ電気に行った。SoundCoreのイヤホンを買いに行ったのだが思ったのがなかったので結局Amazonで注文したが、まあ仕方がない。西友で夕食を買って帰宅し、家に帰ってご飯を仕掛け、7時のニュースで政治情勢を見た後、ご飯が炊けるまで言われたサイトを見て登録などしたりしていた。
いろいろやっているうちに眠気が最大になり、10時前に就寝。今朝の起床は5時前だった。
第50回衆院総選挙:自公過半数割れと物価高の直撃/連立協議と自民執行部批判/悪材料出尽くしか日経平均上昇//都立現代美術館「高橋龍太郎コレクション展」に見る時代精神の移ろいと東日本大震災
Posted at 24/10/28 PermaLink» Tweet
10月28日(月)雨
昨日は10時過ぎの特急で帰京。前日にえきねっとで見て割合空いていたのでその電車にしたのだが結局ほぼ満席になっていて、これならもっと早い時間でもよかったなと思うなど。電車の中では疲れが出ていて最初は「ふつうの軽音部」のリストを聴いていたのだが、後半は大体寝ていたかなと思う。新宿で乗り換えて東京駅に出て、駅弁を買ってから丸善でちょっと本を見て、地下鉄に乗って地元の駅で降りて歩くのも面倒だったのでバスに乗って帰った。
家で遅いお昼を食べた後少しいろいろやってから出かける。まずは近くの小学校へ行って投票を済ませ、そのまま歩いて東京都現代美術館に向かう。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/TRC/
「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」と常設展(現代美術館コレクション展)を見た。
一人の人がこれだけのコレクションをしたということ自体にまず驚いた。全共闘世代の精神科医の方らしいが、館内で見たビデオによれば最初集め始めたのは会田誠・山口晃あたりからだったらしいが、全共闘時代に第一人者だった赤瀬川源平や合田佐和子、あるいは草間弥生や横尾忠則・宇野亜吉良といったあの時代のビッグネームの人たちから、私の知っている人では大岩オスカールなどの私と同世代感のある人、また東日本大震災以降の新しい作家たちなどのものまで幅広く、今回は115人の作家の作品が出品されていて、見終った時にはおなか一杯という感じがした。
ビッグネームの作品をいろいろ見られたことはそれはそれで眼福だったのだが、最近の作家たちの何というか形が定まらないなにか、みたいなものが、これは高橋さん本人も言っていたが、「大きな物語がない、正解が分からない時代の中で何かを作り出す苦しみ」みたいなものが反映されていて見ていると勇気づけられる、と言っていたのがなるほどと思うところがあった。
私は日本の現代美術の流れを自分がよく知っているわけではないので、今回も見ること自体が勉強みたいなところはあったのだけど、確かに何を批判し批評すべきかが明確だった全共闘世代の作品に比べて、現代の作家たちはそれぞれが自分の形を見出すのに苦闘しているというか、かたちがないものをそのまま出すこと自体に意味がある、みたいな感じになっているところもあるのかなと思った。
私が好きだったのはたくさんのスピーカーがかたまりみたいにされていてそれぞれに音を出している作品で、音が出る手の作品は今まであまりいいと思ったことがなかったのだけど、今回はちょっと気になった。写真は撮影可だったので写真そのものは取ったのだがキャプションを撮影するのを忘れていたので誰のとは言えないのだが。
誰か一人の作品群というよりこういうコレクターの蒐集物の概観みたいなものの方がある種の時代性・時代精神のようなものが見えるなと思った。少なくとも最初の頃はセカンダリ市場で買っていたと言っていたからある程度は評価の定まったものから買い始めたということなのだろう。その分お金もかかるはずだが。プライマリ市場でまだ評価の定まらない作品もおそらく買っていると思うのだけど、それは本当に目利きが問われるから、面白いとは思う。私も美術作品は何点か持っているけれども、ほぼプライマリで出たもののみである。
そのあとコレクション展も見たが、印象に残ったのはいつも見ているものだったかなと思った。
***
現代美術館を出て、小さい昔からのモールのサミットで買い物し、駅まで行って通帳を記帳して帰宅。帰ってシャンソンのCDを聴きながら夕食を食べ、8時前から第50回衆院総選挙の開票速報を見た。
今回は自民党・公明党が過半数を切る結果になった。これは石破首相をはじめ執行部の責任問題にはなるだろう。
「不記載問題」で比例重複が出来なかったり公認されなかったり離党した議員46人のうち当選者は18人、落選者が26人とのこと。それなりに厳しい結果だったとは思うが、萩生田・西村・松野・世耕といった「本当に実力のある人たち」は何とか生き残ったという印象。丸川・下村といった人たちは落選していて、地力の差が出たのかなと思った。
清和会=旧安倍派に属した議員たちがどれくらい当選したのかはわからないが、そのあたりが今後の自民党再建の中核になっていくのではないか。岸田さんの勢力が一強になったという指摘もあるが、やはり石破さんを支持した責任はあるように思うし、だからこそ萩生田さんの選挙応援にも来てそのあたりの配慮を示したのではないかと思った。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/
自民党56減、公明党8減、立憲50増、維新8減、共産2減、国民21(4倍)増、れいわ6増、社民変わらず参政2増、保守3議席獲得、無所属が12議席。
自公はともかく維新はパワハラ問題で議席を減らし、共産党も議席減。一方でれいわ・参政・保守という今までのまともな考えでは投票しそうもないところが合計11議席を獲得していて、何というか不気味な流れを感じる。私の古くからの左翼支持の友人たちも共産や社民よりれいわを推す人が増えていて、何がいいのか私にはさっぱりわからないが、左派ポピュリズムが強化されているということはあるのだろうと思う。
一方で今回の結果、マスコミは盛んに「裏金問題」で全部を斬ろうとしているけれども、確かに岸田さんや石破さんがマスコミに迎合してそれを争点としてしまった自民党の選挙運営のまずさは強く感じるにしても、なぜ負けたのかと考えてみると、実際には「物価高」が大きいのではないかというツイッターでの声があって、確かに最も大きいのは現実的にはそれかもしれないな、と思った。
国民民主が4倍増を果たしたのは「手取りを増やす!」という訴えが有権者に届いたからだと思うが、一方で有権者の多くの部分を占める年金世代は物価高の方が生活を直撃するわけで、経済を好調にさせるためのインフレ政策よりは「物価上昇率0」の立憲のデフレ政策の主張が届いたということはあるかもしれないと思う。
これだけデフレが続いたからそろそろ多少インフレでも許容できるのではとと私は思ってたけどそう思わない人の方が多かったということなのだろう。それが「庶民感覚」ということか。考えてみると70年代後半の与野党伯仲・自民党戦国時代も石油ショックに始まる狂乱物価とかが大きかったんだなと改めて思ったり。物価高より不況の方が辛いと思うけれども、収入が増えない中での物価高はやはり生理的に拒否反応があり、岸田首相の増税イメージによる不人気も実際には物価高のせいという部分が大きそうだなと思った。
で、とりあえずは過半数を取った政党がないわけだから必然的に連立工作が行われることになるわけだけど、立憲が過半数を構築するためには今の雑多な野党を取り込まないといけないわけで、事実上難しいだろうと思う。そうなると自公中心ということになるが、維新の38議席を取り込めば253議席になり、前川グループなどが離脱する可能性はあるけど過半数は確保できるので、とりあえずその辺がポイントになるかと思う。また国民民主は単独で取り込んでも足りないが、28を加えると281になり、安定多数を超えるので、そこまで連立協議に入れる選択肢はあると思う。
ただ維新も国民も自民を批判して議席を得ている面はあるから、連立することで支持者の勢いが失われる面はなくはないかもしれない。しかしいずれも唱えている政策を実行するには連立入りするしかないので、そのへん妥協は可能だろうと思う。
その場合の問題は、石破首相では受け入れられない、という反応があるかもしれないということ。だいたい自民党内部から執行部の責任を問う声が出ることは必至なので、党首交代もあると思うが、その場合はどうやって選出するかの問題もある。代打は高市さんでなければ林さんなどの老練で知名度のある人になると思うが、貧乏くじであることは確かなのでどうなるかとは思う。ただこれを乗り切れば自民党の窮地を救った人として安定した権力基盤を構築できるとは思うのだが。
もう一つ、国民民主が自民と連立することに連合がどう反応するかということだが、私見ではある程度許容するのではないかと思う。自民党と連合の関係は改善されつつあるし、立憲左派が共産党と共闘したことには連合内部で強い批判があるから、政策の打ち出し方次第では許容するような気はする。
これは2009年民主党政権の最終的分裂ということでもあるので、注目したいところだとも思う。
もう一つは先にも書いたが、長い間自民党最大派閥であり続けた清和会・旧安倍派の壊滅がどの程度のものになったかということ。当選議員数がどうなっているのかまだ情報が出てきてないが先に書いたように主要なメンツは生き残っているので、そのあたりを中核にまた勢力を伸ばすことは十分あるし、高市政権が成立したらなおさらだろう。このあたりが今後どう捲土重来を期していくかが一つの見どころになってきそうだと思う。
今日の日経平均を見ると上昇していて、ある意味悪材料出尽くしということなのだろう。見通しとして自民を中心とした政権が維持できそうだと市場は判断しているのだろう。まだこの先決まったわけではないので、注視していきたいと思う。
FBエコーチェンバーの功罪/「ふつうの軽音部」と「人を前に向かせるもの」/シルクロードの謎の中世都市の発見/「ていねいな暮らし」の3大派閥
Posted at 24/10/27 PermaLink» Tweet
10月27日(日)霧
昨日は午前中にいろいろお金の算段をして、午後は仕事。帰ってきて「2.5次元の誘惑」のアニメを録画で見て、夕食を食べたらあまり何もしないうちに眠くなったので(何しろ昨夜は鍵の騒ぎでまともに寝られなかった)、早めに寝た。起きたら4時前だったので少し二度寝を試みたが、10分後くらいに起き出した。
起きてから少しいろいろ考えていたのだけど、SNSもツイッターが中心だと割と批判的な言葉が広範囲に届くが、SNSとは違うがnoteはまたじっくり読んでくれる人に届きやすいと思うし、FBやインスタではよりその人個人の人間的魅力みたいなものを中核にした人の輪作りができるのかな、ということなどを考えていた。
ただ、FBで長文を書くタイプの人がいるのだけど、そういう人はなんというかあまり幸せそうな感じがしない人が多くて(偏見かもしれない)、他の人のコメントとかを読むことで鬱的なスパイラルに陥っていく感じの印象がある。Twitterで何か書いて心ない人からひどいコメントとかをもらうと返って「なんだとこのヤロウ!」と闘志が湧いたりもするので、逆にエコーチェンバー的にならない良さ、みたいなものはあるかもしれないなとは思った。ただ、同志を糾合する!みたいなことはFBとかの方がやりやすいのではないかという気はした。
いろいろなSNSやネットサービスもうまくその性質を掴んで自分のやりたいことに生かして行けたらいいなと思う。
***
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567256216464824
起きてから、「ふつうの軽音部」43話「輝く日々を走る」を読んだ。主人公鳩野ちひろたち(1年生)と関わりがある3年の「たまき先輩」のストーリーが続いている。展開についてはまた感想を書こうと思うが(というか面白いので是非読んでもらいたいが)、読んで思ったことなど。まあでも内容には触れるのでネタバレありです。
親友だと思っていた仲間がすれ違いで部活も学校もやめてしまい、その子のことを本当にはわかってなかったことに気づいて落ち込む中、憧れの人に会うためにわざわざ東京まで精一杯おしゃれして出かけて、話のついでみたいに「結婚式の準備で忙しい」と言われ、自分が無意識に気が付かないふりをしてきた、当たり障りのないように生きてきた生き方に思い当たって「そんなことだからあんたはずっとひとりぼっちなんだよ」と囁きかける自分の黒い声に、決意を秘めた瞳でSoundCoreのイヤホンを耳に入れ、サンボマスターの「輝き出して走ってく」を聞いて泣きながら走り出していく。
音楽を聴いても何も変わらない。でも前を向くために、走り出すためにロックを聞く。そんなことをコメント欄に書いている人たちがたくさんいて、「生きるための音楽」というのはまさにそういうことなんだよな、と思った。
自分の心は自分でも思い通りにならない、そういう時に前を向いて走り出すために何かを聞く、というのはとてもよくわかる。
自分だと、そういうものがどちらかというと美術なんだよなあと思う。いろいろと考えて煮詰まって新しいことが思いつかなくなった時に、ふらっと入った展覧会やマンガを読んで前向きな明るい気持ちになる、ということが多い。人間の考えはもっと自由でいいんだ、みたいなことを思えるのはそういうところなので、音楽を聴くと心は晴れるけどどちらかというと涙もろくなるみたいな感じの方が強くて、前向きになれるというのはもっといわば理知的なアートみたいなものの方だなという気が自分はする。
なんだろう、音楽の作り出すいわばフィクショナルな世界が人を支える部分と、アートが作り出すそうした世界の、性格がやはり違うのだろうなと思うのだけど、自分はそういうところでアート寄りの人間なんだろうなという気がした。というか、逆に言えばアートを媒介にして音楽を理解しようとしているところが自分にはあるのかもしれないなという気もする。
それに関連するかどうかわからないけど、今朝読んだツイートでこういうものがあった。
https://x.com/takasuka_toki/status/1850178988100174213
これはなるほどと思ったのだけど、生物は動く(運動する)ために脳が必要なのであって、思考はその後付けに過ぎないという研究があるらしい(だから木や海綿には脳がない)。
これはなるほど確かにそうだなと思った、というか人間に思考という機能がついているのはなぜか、みたいなことを生物的な理由で考えていくと、動くために必要だというのは納得感があるなと思った。
そう考えてみると、「考え過ぎて動けない」ということが完全にバグであるということがわかる、というのも面白いなと思う。そういうバグを人間は持っているから、そういうバグを解消する一つの手段として音楽やアートがある、というのはこれもまた納得的だなと思う。
なるべくスッキリした気持ちで毎日過ごしたいものだが、なかなかそうもいかないわけで、困難は常にたくさんあるのだけど、それを楽々乗り越えていく力みたいなものが人間には必要で、それを与えるのがアートだったり音楽だったりする、ということなんだろうと思う。
しかしまあそういうものには依存性もあるわけで、常にそういう気持ちでいるためにずっとマンガや小説の世界に沈潜する、みたいになってしまうと動けなくなり、それがまたバグになったりもするというのも人間のままならなさみたいなものだなとは思う。
つまりまあ、動き出すためには方向性があった方がいいわけだけど、方向性を見出すためにも考えたり動いたりしなければならないわけで、それを人が見つけられる手伝いみたいなものができたらいいなと自分では思うところはある。まずは自分の今の錯綜した状況をなんとかする方向性が必要ではあるわけだが。
***
もう一つ面白いと思ったのが、現在のウズベキスタンの領域にトゥグンブラクとタシュブラクという二つの都市が中世に存在したらしいということがドローンによる空撮などでわかったらしいということ。
https://x.com/honnokinomori/status/1850258443061637432
この地域はおそらく突厥や唐によって支配されていた時期が結構あると思うから、漢籍などにも記録があるのではないかと思うのだが、その時代の文献学や歴史学の方の人たちのコメントを待ちたいなと思った。
イラン系やトルコ系の民族が基本的には住んでいたと思うので、その辺のことが明らかになってくると面白いなと思う。
***
そのほか面白いと思ったのは、「ていねいな暮らし」には「英国派」「北欧派」「京都派」という三大派閥があるという話で、これは笑ってしまったがなるほどと思った。自給自足生活をする「田舎のお婆ちゃん派」というのはないのかと思ったが、もっと都会的なスタイリッシュなものを指しているのかもしれない。私のイメージでは、うちの近辺でナツメやら梅やら柿やら胡桃やら栗やら柿渋やら桑やらいろいろうわっていて、祖母や曽祖母はそういうものを生かした暮らしをしていたに違いないのだが、自分では全くそういう方向に関心が向かないので、ちゃんと畑をやりながらそういうものを貯蔵食品にして大事に食べていくみたいなのが「ていねいな暮らし」というイメージがある。ただこの3大派閥もわからなくはないので、暇な時にそういうことも考えながら「ていねいな暮らし本」を読んでみるのもいいかなと思った。
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